Ámbar



アンバル・トラス・ウナ・トゥルボナーダ Ámbar tras Una Turbonada (去りし嵐の琥珀、愛称アンバル)

陽光を浴びると蜜色から空色へとゆらめき変じる青琥珀。
散乱する水滴と雲に見まごう内包物がある。
怯え疲れ、憤り、心やすまらず生きていた富豪のものだった。
遺言で、その孫である盲目の少年に与えられた。
青琥珀は盲目の少年に声をとどけ、
自身の色合いや彼の目にうつりえぬ風景、祖父の胸を裂いてきた嘆きを音楽や詩にしてきかせた。
少年は聴く者の胸を震わせるヴァイオリンでそれを奏したが、やがて夭折した。
無力感から生まれ、自身に意味を与える存在を求め、身を捧げる献身性をもつ。
彼の死後、さまよい歩き、自身を捧げる人間を求めていたが、宝石泥棒の声に足をとめ、ともに来る。



連想語:

彷徨、秘匿、献身、慈愛、沈黙、夢想、微笑



作品:

「青琥珀」  2016/08/07









 
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