宝石 | 和名 | モース硬度 | 画像 | キャラクター |
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| 藍方石 | 5-6 | | アウイン |
ラピスラズリの構成鉱物の一つで、単体ではドイツ のみで産出。ポンペイを滅したヴェスヴィオ火山で 最初に発見された。ほとんどが1カラット以下の石 だが、商業的産出が停止しており非常に稀少。 | ||||
| 藍玉 | 8 | | レジェ マリドゥ マリーニャ ヴィンター |
ベリル(緑柱石)のうち透明・空色のもので、 名前はラテン語の「海水」から。海に投げ入れ ると溶け込むように見え、西欧の船乗りが お守りとした。エメラルド熱処理でも得られる。 | ||||
| 金緑石 | 8.5 | | アレクス |
ロシアのエメラルド鉱山で発見され、太陽光下で 青緑、人工照明下で赤となる珍しい色変化 が特徴。ロシア皇帝に献上され、皇太子の名が 付いた。稀少のため「宝石の王」と呼ばれる。 | ||||
| 黄緑柱石 | 7.5 | | ベリル |
ベリル(緑柱石)のうち黄金に輝くものを指す。 緑がかったものは、ギリシア語でヘリオドール (太陽への捧げ物)と呼ばれる。アメリカのスミソニアン 博物館に、2054カラットもの石が展示されている。 | ||||
| 翠玉 | 7.5-8 | | シェーン |
サンスクリット語スマラカタ(緑色の石)から命名された ベリル(緑柱石)の代表格。内部の無数の傷が 天然ものの証となる。加工時の衝撃に弱く、 欠け易い角を減らした独自のカットで知られる。 | ||||
| 蛋白石 | 5.5-6.5 | | ニュイ ブランカ |
岩の隙間にケイ酸を含んだ熱水が充ちて発生。 虹色の輝きである遊色(ファイア)を持つものが 珍重される。宝石の中で唯一10%ほど水分を 含み、保湿のため水入りグラスと共に保管する。 | ||||
| 柘榴石 | 7.5 | | デモン |
整った多面体で産出するため、一番目の誕生石 となる。丸く磨かれたものは「カーバンクル」(ラテン 語で燃える石炭)と呼ばれ、次第に赤い宝石の 総称となり、富と名声を与えると信じられた。 | ||||
| 紅玉髄 | 7 | | コルナリーヌ |
カルセドニーの中で赤・橙のもので、網目模様 があるものをメノウと呼ぶ。活力を与える パワーストーンとして有名で、ナポレオンやマホメットが 印章を作ったことで知られる。 | ||||
| 藍晶石 | 4-7.5 | | ディステーヌ |
ギリシャ語のカイアノス(深い青)から名づけられた。 アルミニウム鉱物。青はサファイアと同じく鉄とチタン由来 である。柱状で産出し、縦に割れやすく横に 硬いため、ディスシーン(二硬石)の異名を持つ。 | ||||
| 玉髄 | 7 | | ナーナ |
クリスタルの細かい結晶が緻密に固まった鉱物。 成分で色や透明度が異なる。ブラッドストーン・ アガート・ジャスパー・カーネリアン・クリソプレーズなど。 かつては石器や火打ち石にも使われた。 | ||||
| 透明緑柱石 | 7.5 | | イスフラック |
ベリル(緑柱石)のうち、無色透明なもの。 他の色が混じることが多いなか、完全無色 のものはホワイトベリルと呼ばれ珍重される。 かつては眼鏡や双眼鏡のレンズに加工された。 | ||||
| 青玉 | 9 | | ノートルダム シャール ガブリエール ザフィーア |
コランダム(酸化アルミニウム結晶)のうち、赤色 のもの(ルビー)以外を指す。ラテン語の青 から命名。キリスト教では司教叙任時に指輪 として与えられ、人差し指にはめられた。 | ||||
| 日長石 | 6-6.5 | | ゾンネ |
長石の中で虹色の反射を持つもので、 ムーンストーンと対をなす。ギリシア語でヘリオライト (太陽の石)とも。太陽神の象徴とされ、 お守りや、毒中和のために杯に加工された。 | ||||
| 黒玉 | 2.5-4 | | ジェイ |
水中で長い年月をかけて化石化した樹木。 非常に柔らかくて軽い。ヴィクトリア女王が 長い服喪中につけていたことで有名。 英語で「ジェットブラック」とは極限の黒を指す。 | ||||
| 風信子石 | 7.5 | | アノニム |
天然のジルコニウム結晶で、人造のキュービックジルコニア とは異なる。名はペルシア語のザルガン(金色) に由来。ダイアモンドに似たファイア(虹色の輝き) を持ち、古来より疑似石として重用された。 | ||||
| 尖晶石 | 7.5-8 | ■ | フーディエ ビーチェ |
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| 透明石膏 | 2 | | リオンソ |
石膏の結晶のうち、透明なものを指す。 巨大に成長することも多く、10m以上にも。 古来より窓に加工された。砂漠にできる 花結晶は砂漠のバラと呼ばれ、水があった証。 | ||||
| 土耳古石 | 5.5-6 | | シウィトル |
不透明なリン酸塩鉱物で、青は銅、緑は 鉄由来。「ロビン(コマツグミ)の卵」と呼ばれる 濃い空色が珍重される。アメリカ先住民は射撃の、 ヨーロッパの騎士は乗馬のお守りとした。 | ||||
| 金剛石 | 10 | | ネージュ フルール ??? リュンヌ ココン |
ギリシア語のアダマス(征服し得ない)から命名。 天然で最も硬い物質。シンチレーション(チカチカした 表面反射)・ブリリアンシー(即反射による白く 強いきらめき)・ディスパーション(内部反射に よる虹色の輝き)を強めるブリリアントカットが有名。 | ||||
| 灰簾石 | 6-7 | | タンザニト |
タンザニアでルビー探索中に発見され、アメリカの 宝石商ティファニーが世に知らしめた。キリマンジャロの 夕暮れ空を思わせる青紫色が愛され、角度や 光の性質で微妙に色変化することで知られる。 | ||||
| チャロ石 | 5-6 | | チャロ |
世界で唯一、ロシア連邦サハ共和国のムルン山塊で のみ産出される稀少石。名前のチャロは発見 された川の名で、ロシア語で魅惑の意。スギライト ・ラリマーと共に三大ヒーリングストーンとして名高い。 | ||||
| 電気石 | 7-7.5 | | カランセ |
和名は熱すると電気を帯びることから。セイロン語 で「色んな色」を示すトルマリに由来するように、 色変化に富み、緑ヴェルデライト、青インディゴライト、 透明アクロアイト、ネオン青パライバ、桃紅ルベライトが有名。 | ||||
| 血玉髄 | 7 | | シルヴァン |
カルセドニーの一種で、濃緑・半透明で赤い斑点を 持つもの。ヘリオトロープ(太陽を呼び戻す石) の名も。キリストが十字架にかけられた際に流した 血という伝承があり、聖像を飾ることも多い。 | ||||
| ベニト石 | 6-6.5 | ■ | ベニトワイト |
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| 月長石 | 6-6.5 | | ロザモンド |
長石の中で青や白の光沢を持つもので、 サンストーンと対をなす。ローマの博物学者プリニウスは 著書で「月の満ち欠けで大きさを変える」 と記した。アールヌーヴォーでもラリックらが愛用。 | ||||
| 桃緑柱石 | 7.5 | | フリューリンク |
ベリル(緑柱石)のうちピンク色を示すもので、 別名ローズベリル。ティファニーのチーフ鑑定家でもある 宝石学の大家クンツにより、著名コレクターであった 財閥創始者、モルガンの名が与えられた。 | ||||
| 瑠璃 | 5-5.5 | | ラピス |
ラピスはラテン語で石、ラズリはトルキスタンの地名ラズワルド で、アラビア語では天・空・青の意。粉から作る 顔料ウルトラマリンは金より高価。アウイナイトを含み、 金の点はパイライト、白い筋はカルサイト由来である。 | ||||
| 曹達珪灰石 | 4.5-5.0 | | ラリマー |
ソーダ珪灰石のうち、銅を含んだ水色のもの を指す。ドミニカで発見され、発見者の娘の名 ラリッサと、スペイン語マール(海)を組み合わせ命名。 過度の光や熱を浴びると、青色が失われる。 | ||||
| 金紅石 | 6-6.5 | | ルチル |
多くは他の石(水晶など)の中に金色の 針状結晶として入る。ルビーなどに入るとスター 効果を生じさせることも。無色透明な結晶は ティタニアと呼ばれ、ダイアモンド代用品とされた。 | ||||
| 紅玉 | 9 | | リュビ |
コランダム(酸化アルミニウム結晶)のうち、赤い ものを指す。(青いものはサファイア) 希少な石であり、中でもピジョンブラッド (鳩の血)と呼ばれる色合いが珍重される。 | ||||
| 薔薇輝石 | 6 | | ロドニータ |
ギリシャ語のロドン(バラ)にちなむ。稀に産出 する透明なものはインペリアルレッドと呼ばれて 珍重される。アメリカ先住民は、ターコイズなどと ともに、魔除けなどの儀式に用いたという。 | ||||
| 水晶 | 7 | | サクロ シビーラ フーメ クリスタール ジョウ |
二酸化ケイ素の結晶で、美しい六角柱状で産出。 古くは玻璃と呼ばれ、仏教の七宝の一つと された。ローマの博物学者プリニウスは、永久に 凍った氷だと信じていた。日本の国石である。 | ||||
| 珊瑚 | 3.5 | | シャンシャン |
動物・サンゴ虫の固い骨格。ローマ時代から護符 として船乗りや妊婦に愛用され、色が褪せる と健康が失われると信じられた。透明感ある 桃色はエンジェルスキン(天使の肌)と珍重される。 | ||||
| 琥珀 | 2-2.5 | | アンバル |
樹液が高温高圧で化石化した物で、人類が 最初に使用した宝石。古代ギリシャでエーレクトロン (太陽の輝き)と呼ばれ、擦ると静電気が 起き、電気の語源に。バイオリンの弓にも用いる。 | ||||
| 瑪瑙 | 6-7 | | アガート |
岩の内部空洞に、オパール・水晶・カルセドニー などが層状に沈殿してできた、縞状の鉱物。 白と黒が層になったものは、古くからカメオ 細工の材料になった。仏教の七宝のひとつ。 | ||||
| 真珠 | 3.5 | | 花珠 モンデンキント マンマネーラ |
真珠層を持つ二枚貝に、異物と、貝殻生成膜 が入り込んで生成。御木本幸吉が人工製法を 編み出す前はダイアモンドより高価だった。希少性 から薬とされ、クレオパトラは酢に溶かして飲用。 | ||||
| 硝子 | - | | イアルス |
ケイ酸塩を主成分とする硬くて透明な物質。 初期は不透明だったが、エジプトで吹き技法 が発明され、透明製品が大量生産される。 エジプトを併合したローマは食器として愛用した。 | ||||
| 翡翠 | 6.5-7 | | フォンシャ |
硬玉・軟玉に分けられる翡翠のうち、後者。 不老不死をもたらすとされ、中南米では腎臓 (ネフロス)の治療に使用。中国で特に珍重され、 ウィグル自治区ホータン(和田)の物が最上級。 | ||||
| 虎目石 | 7.0 | ■ | ティガー |
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| 蛍石 | 4 | | フルオリート |
フッ化カルシウムの結晶で、加熱すると発光。 紫外線(太陽光)を当てると蛍光を発する ものは中国で夜明珠と呼ばれて珍重された。 世界最大の直径1.6mの球が雲南省にある。 | ||||
| 鉄隕石 | 一定せず(最大9) | | メテオ |
小惑星の破片が隕石として落下したもので、 鉄とニッケルの合金。風化に強く、ダイアモンド含有 のものも。雪の結晶に似た模様は人が作り得 ないサイズのニッケル結晶で、真贋判断に利用。 | ||||
| 魚眼石 | 5 | ■ | オロール |
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| 鷹目石 | 7 | | ファルコ |
角閃石の一種・クロシドライト(青石綿)に石英が 浸みこみ、鉄分が酸化し縞模様となったもの。 灰青色はホークスアイ、金褐色はタイガーズアイと呼ばれ 古代ローマ人は護符を作り吉運を期待したという。 | ||||
| 黒曜石 | 5 | | オブシディアン |
マグマが水中で噴出して固まったもの。 黒くてガラス質で、割ると鋭い切り口を示す。 先史時代よりナイフや鏃として重用され、今日 でもその鋭さから外科用メスに用いられている。 |
監修: 七リィ